キミは許婚


もう、なんの迷いもなくあたしはそれを受け入れようとする。



……が、



「ウォッホン」



……父の咳払いが聞こえた。




「チッ」と、舌打ちをする聖の後ろを覗きこむと、腕組みをした父が立っていた。



「お、お父さん!」


「人前でそういったことはやめてくれんかね。聖くん」


「あぁ、申し訳ない。海外生活がまだ抜けていないようで……」



上辺だけの笑顔を浮かべ、聖は肩をすくめて見せた。



……海外生活って……どういうこと?
< 417 / 533 >

この作品をシェア

pagetop