キミは許婚


聖の目を見ながら、あたしは深く頷いた。



「うん……いいよ」



コクリと下げた顔が上がって、もう一度聖と目が合うと……



「しんどかったら……爪立てていいから。俺が全部、受け止めてやる」



最後まで気遣ってくれて、グッと熱いものを押し入れてきた。



「っ……!」



感じたことのない痛み。


でも痛みと言うにはあまりにも温かくて、欲してしまうもの。


聖がくれるから?


きっと聖と一緒に味わう愛の証だからだね。




そして聖と一つに結ばれたいから……



乗り越えることができるんだよ。
< 507 / 533 >

この作品をシェア

pagetop