ココロノカケラ
「落ち着いてきいて?
あんた、指を怪我してる」
説明していて、
自分の手がいつの間にか
傷を覆っていないことに気がついた。
「あ…目、閉じてて」
ソウマはまた、
気を失いそうな表情をして、
目を閉じた。
ソウマの指は結構な流血中だった。
探し出したハンカチを、
流れた血をぬぐいながら
縛り付けた。
「起きて。保健室まで行きたいから」
ソウマは、目を開けた。
起きて壁にもたれる。
そして、あたしを見る。
子供のような、不安そうな目。
「大丈夫、だから」
ゆっくりと言うと、
ソウマは、動く、
唇の形を目でなぞった。