空の姫と海の王子


──楽しい時間は早く過ぎる

サラとミウとナナと一緒に
女子トークで盛り上がっていると
もうすっかり夜になってしまって

まだまだ話足りない四人は
今日はハルの部屋に泊まって
徹夜で語りまくるぞ!の会を開いていた

セラも誘ったのだが
忙しいらしく断られてしまった


使用人の天使達が用意してくれた
床に敷かれた大きな布団に
四人仲良く寝転びながら
今は恋バナの真っ最中


「……で?ハルはカイトとどこまでいったのよ」

「どどどどどこまでって!?」

『とぼけても無駄だよ』


ニヤニヤ笑うナナとミウに
ハルは真っ赤になって俯く

サラは涙目になってミウに抱き付いた


『うわーんっ!私の可愛い春があんな奴と大人の階段を上ってしまったのかー!』

『よしよし』

「泣かないでサラ。私も悲しいわ。春が……大人の階段を……うっ」

「ちょ、二人共っ!?」


ミウに泣きつくサラとナナに
ハルは真っ赤になりながら
必死に首を横に振った


「まだ上ってないからっ!!」


思いっ切り叫んだハル

サラとナナは嘘泣きを止め
ミウはポカンとして春を見る


二人が付き合ってもう1年半
相手はあのカイトなうえに
ハルの可愛さは半端じゃない


『……カイト、よく堪えてるね』

「あの肉食獣が我慢なんて……何か嫌だわ」

『あいつも苦労しているのか……』


三人はカイトに同情した


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