涙色
「はー疲れた。」
ベランダのすぐ横にある席についてふと空をみあげる。
―――今日は暑くなりそうだ


私は宮本美波。高校2年生。性格はとにかくマイペース。
いつのまにかボーとしていたりする。
それに一人が好き。ちょっとはずれている、健全な女子高校生。

今日もどうでもいい授業が終わりお昼。
「美波!!今日もギリギリだったんだって?笑」
「ちょっと!いまばかにした?!」
「してないよ!はやくお昼いってきな。」
今会話しているのは私の親友、佐藤嘉帆。
私のよき理解者でもある。

「じゃあねー」


私はあるところへ向かった。それは屋上。
雨の日は嘉帆とお昼にするが、それ以外はいつも屋上で食べている。
嘉帆は「日に焼ける!」と言って嫌がる。
だからほとんどは私一人で食べている。
どうして屋上なのか。それは、空が好きだから。
青空。白い雲。いつみてもあきないと思った。

屋上はあんまり人もいない。丁度影があるベンチで食べることにした。
今日は特別寝坊したため何も食べていなくておなかが空きすぎていた。
早く食べたいと急いで弁当のふたをあけた。

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