不思議の国とアリスのゲーム
しかしそれも遅く男の人はチェシャ猫に聞いた。
「おいチェシャ、それ本当か?」
こくっ
チェシャ猫は王女に口を塞がれていて喋れないので頷いた。
「王女っ!!さっさと戻るぞっ!!」
「い、嫌っ!!
それではアリス、ごきげんようっ!!」
「あ、ごきげんよう・・・」
そう言いながら王女はドレスの裾を持ちながら走りだした。
見た目からはとても想像つかないほど速かった。
「あ、テメ待ちやがれっ!じゃあなチェシャ、アリス様っ!!」
「おお」
「さよなら・・・」
男の人は王女が走っていった方向へと走って行った。