不思議の国とアリスのゲーム




しかしそれも遅く男の人はチェシャ猫に聞いた。




「おいチェシャ、それ本当か?」





こくっ






チェシャ猫は王女に口を塞がれていて喋れないので頷いた。




「王女っ!!さっさと戻るぞっ!!」




「い、嫌っ!!
それではアリス、ごきげんようっ!!」




「あ、ごきげんよう・・・」





そう言いながら王女はドレスの裾を持ちながら走りだした。


見た目からはとても想像つかないほど速かった。






「あ、テメ待ちやがれっ!じゃあなチェシャ、アリス様っ!!」




「おお」




「さよなら・・・」






男の人は王女が走っていった方向へと走って行った。
< 31 / 122 >

この作品をシェア

pagetop