幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~



「本当に光里と河村君って一緒に住んでるんだね!」



リビングでくつろぐ玲は、あたし達を見ながらそう呟いた。



玲は今まで、あたしといっちゃんが同居してるという事を知らなかった。

だから、昨日正直に打ち明けたという訳。


事実を聞かされた玲は、目がこれでもかという程に開いていた。



あたしは、そんな事を思い出しながらキッチンへと玲を案内した。



「今からチョコ作りを開始しますか!」



「よろしく光里!」



玲は腕まくりをして張り切っている。



「それでは!

今日、玲にチョコの作り方を教えてくれる先生を紹介します!」



「先生なんているのかよ?」



リビングで雑誌を読んでいたはずのいっちゃんが、ふとキッチンに顔を出してきた。


…甘いね、いっちゃん。


あたしはニヤリと笑いながらいっちゃんを見た。



「本日の先生は…いっちゃんです!」



「は…?」



いっちゃんは眉を潜める。

そんないっちゃんに、あたしはしつこく説明をする。



「だから、玲にチョコの作り方を教える役目がいっちゃんなの!」



「なんで俺なんだよ…」



いっちゃんは髪の毛を触りながらため息をついた。




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