幼なじみと、ちょー接近中!?~約束のラブリング~
「いっちゃん料理出来るし、あたしよりも断然上手いじゃん」
もちろん忘れた訳ではない。
あたしの誕生日の時、十分いっちゃんの料理の実力を見たから。
「だからってよ…」
「お願い!
一生のお願いだから!!」
あたしがしつこい程頼んだ事が効いたのかは分からないが、いつの間にかいっちゃんは玲の横へと移動していた。
「…やってくれるの?」
「いくら、俺がやらないって言っても、光里は引き下がる気ないんだろ?」
いっちゃんの言っていることが当たりすぎて、あたしは乾いた笑い声を発した。
…正直以外だった。
いっちゃんがあたしの頼み事を聞いてくれるなんて。
「宮本は何が作りたいんだ?」
エプロンを付けている最中の玲に向かって、いっちゃんが問いかけた。
「あたし…ガトーショコラが作りたい!!」
…ガ…ガトーショコラ!?
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