Bitter&Sweet




頭に もやが
かかってるみたいに
ボーっとしてた




だけど、身体の奥には
いつまでも疼きが
くすぶり続けてる




終わったあと
お兄ちゃんは私を抱きしめ
ずっと身体を撫で続けてた




外はもう静かで
あの激しく
テントを打ち付けた雨が
いつ上がったのか
私は知らない




ボーっとするのに
妙に醒めてる
全然、眠れない



………当たり前だよ
だって、まさか お兄ちゃんが…




テントの向こうは
少し明るくなって来ていた



……なんか外の空気
吸いたいかも



身体を起こそうとしたら
すぐにお兄ちゃんの腕に
捕まった



「………離したくない
離れないでよ、姫………」


甘えた声に
胸がギュッとなる



「……少し、外の空気
吸いたいの」



私が そう言うと
お兄ちゃんは少し身体を離し
目を合わせて



「じゃあさ
展望台まで行かない?」


「展望台?」


「ちょっと行った先にあるって
言っただろう?
車で行ってみようよ」



あんな事をしたあとで
お兄ちゃんと目を合わせるのは
すごく恥ずかしい



耳まで熱くなっていくのを
感じながら
うつむいて うなずくと



大きな手のひらに
頬が包まれ
そっと唇が重なった





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