Sで俺様な彼氏
照れるよ~
「あれ?どうしたんですか?音羽さん顔が真っ赤ですけど熱でもあるんですか?」
奏は意地悪に言った。
絶対奏Sだよ!
「別に熱なんか…」
「じゃあ何で?」
私の言葉を遮って耳元で小さく呟く奏。
絶対私のこと殺す気だ!
「教えてよ!ナイショにしとくから」
う~~
顔を真っ赤にしながら奏を見上げた。
「照れてるの!手繋ぐから!」
もぅ~私のバカ!何で言っちゃうの!
言ってしまった自分に酷く後悔した。
「かわい~~」
「可愛くない!」
「可愛いよ!俺好き」
もぅまたからかって!
そのときはこの言葉に対してあまり深く考えなかったどうせまたからかってるのだと本気で思ってたから。
ピチャンッ
「ひゃあ!」
歩いてる途中肩に水が一滴落ちてきて思わず奏に抱きついてしまった。
「お前」
「きゃ~ごめんなさい!どきます」
そう言って後ろに体重をかけたときバランスを崩し、後ろから倒れてしまった。
「きゃ~!」
「いてっ」