Sで俺様な彼氏
「機嫌直せよ音羽~」
奏を私は無視した。
「ほら、クリームついてるぞ」
「えっどこ?」
自分の手で顔を触ってどこにあるか確かめていると奏の顔が近づいてきた。
「ここ」
へ?今ほっぺに何かあたったような…
奏を見ると舌を出して笑っていた。
とってくれたはいいものの取り方にもいろいろあるじゃん!
「よし!時間ないから観覧車乗ろうぜ!あれ夕日がすっげぇ綺麗なんだ」
奏のすぐ後ろを歩いていると人混みにあってはぐれそうな時奏は手を差しのべて繋いでくれた。
観覧車も意外と並んでなく早く乗ることができた。
「うわぁ。キレー。でも高いね」
観覧車の窓に張りついて夕日を見ていたけど下をみた瞬間窓から離れた。
「こっからもっと高くなるよ。もしかして高いとこ嫌いとか…」
顔を伏せてると頭をつっついてくる奏。
「うん。ちょっと苦手」
奏はため息をついたあと私の顎をもって無理矢理上を向かせた。
思っていた以上に奏の顔は近くにあって目を反らした。