アオイハル
何度か手作りのお菓子持参で紫宝院様のいる道場に通っているのに、私が葛城の娘だと言い出せずに悶々と過ごしたある日…。
昼休みだというのに、翠子は生徒会に顔を出すという。
梅雨の時期にしては珍しく天気が良かったので、中庭で一人お弁当を食べることにした。
「聖愛ちゃーん!」
栄依子様は私を見つけると、いつも駆け寄り声をかけてくださる。
「お昼、一緒に食べて良い?」
ウインナーを口に入れた直後だったので喋るわけにもいかず、こくこくと頷く。
私の隣へ座った栄依子様は、お弁当の包みを解いた。
たわいも無いお喋りをしながらお弁当を食べ終え、寛いでいた時だった。
「聖愛ちゃん、私とローザリーの契約…結んでくれる?」
あまりにも突然すぎて、私は目を見開く。
もっとお互いのことを知り、仲良くなってからだと思っていたから…びっくりした。
「どう…して、ですか?」
「どうしてって…えっと…。」
言い澱んだ様子は、まるで言い訳でも考えるかのような印象を受けた。
「理由を、教えてください。」
一生の友達という証を結ぶのに、理由が無いなんてありえないもの。
入学してから何人か覚えていないけど言われてきた、『私とローザリーの契約を…』って。
何だかんだ理由を並べてたけど、みんな目的は一緒だった。
私は緊張した面持ちで、栄依子様の言葉を待つ。
「一目惚れ、なんだ…。」
栄依子様は軽く頭を掻き俯くと、さらに呟いた。
「こんなワケじゃ、ダメだよね…。」
だから言いにくかったんだと納得したら、私の表情から笑みが零れた。
昼休みだというのに、翠子は生徒会に顔を出すという。
梅雨の時期にしては珍しく天気が良かったので、中庭で一人お弁当を食べることにした。
「聖愛ちゃーん!」
栄依子様は私を見つけると、いつも駆け寄り声をかけてくださる。
「お昼、一緒に食べて良い?」
ウインナーを口に入れた直後だったので喋るわけにもいかず、こくこくと頷く。
私の隣へ座った栄依子様は、お弁当の包みを解いた。
たわいも無いお喋りをしながらお弁当を食べ終え、寛いでいた時だった。
「聖愛ちゃん、私とローザリーの契約…結んでくれる?」
あまりにも突然すぎて、私は目を見開く。
もっとお互いのことを知り、仲良くなってからだと思っていたから…びっくりした。
「どう…して、ですか?」
「どうしてって…えっと…。」
言い澱んだ様子は、まるで言い訳でも考えるかのような印象を受けた。
「理由を、教えてください。」
一生の友達という証を結ぶのに、理由が無いなんてありえないもの。
入学してから何人か覚えていないけど言われてきた、『私とローザリーの契約を…』って。
何だかんだ理由を並べてたけど、みんな目的は一緒だった。
私は緊張した面持ちで、栄依子様の言葉を待つ。
「一目惚れ、なんだ…。」
栄依子様は軽く頭を掻き俯くと、さらに呟いた。
「こんなワケじゃ、ダメだよね…。」
だから言いにくかったんだと納得したら、私の表情から笑みが零れた。