アオイハル
「何が一目惚れよ?」
微笑みあう私たちに水を浴びせるかのような、冷たい声が聞こえた。
声のした方を向くと、氷のような冷たい目をした方々が私たちを見下ろす。
「栄依子さん、よほど紫宝院さんに相手にされなかったの?」
「まぁ、それで葛城さんにお乗換えに?」
「従姉より妹の方がお近づきになれますもの、最初からどちらでもよろしかったのではなくて?」
その言葉を聞き、私は口を開いた。
「どういう…ことですか?」
「栄依子さんは元々、紫宝院さんの従姉とローザリーの契約を結んでいましたの。
だけど、あなたが入学して…それを一方的に解消なさった。」
この心境を表す言葉、世界史で習った気がする。
『ブルータス、お前もか…』だったかな。
そんなことを考えていたら、栄依子様を責め立てる声がした。
立ち去りたいのは山々だけど、栄依子様にお断りの言葉だけ伝えておきたいので口を挟むタイミングを見計らう。
「聖愛さん、もうすぐお昼休みが終わってしまいますわよ。」
背後からかけられた声に振り向くと、礼拝堂で会った影子様だった。
影子様が現れたことで、責め立てる声が止む。
「もう、私に関わらないでください。」
栄依子様にそれだけ伝え、影子様や先輩方に一礼して立ち去る。
背後で先輩の声を聞きながら…。
「影子様は、このまま栄依子さんに利用されて引き下がるのですか?」
紫宝院様の従姉って、影子様のことだったんだ。
どうりで、甘党のことを知っていたわけか…。
微笑みあう私たちに水を浴びせるかのような、冷たい声が聞こえた。
声のした方を向くと、氷のような冷たい目をした方々が私たちを見下ろす。
「栄依子さん、よほど紫宝院さんに相手にされなかったの?」
「まぁ、それで葛城さんにお乗換えに?」
「従姉より妹の方がお近づきになれますもの、最初からどちらでもよろしかったのではなくて?」
その言葉を聞き、私は口を開いた。
「どういう…ことですか?」
「栄依子さんは元々、紫宝院さんの従姉とローザリーの契約を結んでいましたの。
だけど、あなたが入学して…それを一方的に解消なさった。」
この心境を表す言葉、世界史で習った気がする。
『ブルータス、お前もか…』だったかな。
そんなことを考えていたら、栄依子様を責め立てる声がした。
立ち去りたいのは山々だけど、栄依子様にお断りの言葉だけ伝えておきたいので口を挟むタイミングを見計らう。
「聖愛さん、もうすぐお昼休みが終わってしまいますわよ。」
背後からかけられた声に振り向くと、礼拝堂で会った影子様だった。
影子様が現れたことで、責め立てる声が止む。
「もう、私に関わらないでください。」
栄依子様にそれだけ伝え、影子様や先輩方に一礼して立ち去る。
背後で先輩の声を聞きながら…。
「影子様は、このまま栄依子さんに利用されて引き下がるのですか?」
紫宝院様の従姉って、影子様のことだったんだ。
どうりで、甘党のことを知っていたわけか…。