切ナクテ、恋シイ、ヒト。

「美月から抱きついてくるとはねぇ・・・」

伊勢田くんは余裕で笑って言った。



「ア・・・アンタが
そんなこと言うからやんか!
だれでもびっくりするわ!」

思わずアタシは怒鳴った。




そして抱きついた彼の胸から離れようと両手を押し返そうとしたとき


「きゃっ!」

思いっきり抱きしめられた。





ちょっと・・・。

何すんのよ・・・。



ドキドキしてる。



聞こえるのはアタシの鼓動?
それとも彼の鼓動?

< 162 / 360 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop