奇跡をあなたに
もう夜の10時になろうとしていた。


先生は見回りにもこない。


まぁ先生に何も期待なんてしないけど...


どうせ見つけても、注意くらいだろう。

香苗逹に暴力を振るわれたのは、どれくらいの時間だったのか分からない。


私はいつの間にか気を失っていたから...


目が覚めると、全身に激痛が走った。


痛いッ...

どうしよ。


起き上がる事もできない私。


そんな時、香苗逹が起きてきた。


「あんた、生きてたんだぁ~ざんね~ん(笑)」


「死んだかと思ってほっといたのにね~(笑)」


「次は殺す?(笑)」


三人の声が私には恐怖でしかなかった。

震える体。

でも、起き上がる事もできないままだった。


そんな時だった...


トントンッ


部屋のドアを叩く音がした。


「誰だよこんな時に~....」


そう言って香苗が開けたドアの向こうには望が立っていた。


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