奇跡をあなたに
「なんで?なんであんたには望、優しいわけ?意味分かんない。」
香苗は昨日よりさらに目が血走っていた。
私は覚悟ができていた。
殴られようが、蹴られようが...好きにしたらいい。
でも私は泣かないと決めた。
それが唯一自分の強さだった。
やり返す事もできない私だったけど、泣く事は本当の負ける意味になると思ったから。
それが正しいとは思わないけど、自分のルールみたいなもんで、自分のプライドでもあった。
はたから見ると、ただの強がりにしか見えないかもしれない。
それでもいい。
自分で決めたルールなんだから。
自分だけのルールなんだから。
誰にどう思われようが関係ない...
それが唯一の私の生き方なのかもしれない。