恋戦(コイイクサ)
自分の部屋に入りベッドに寝転がった私は、これからの事を考えていた。

一番心配なのが、学校での生活。

あれだけ人気のある新堂くんだから、彼女が出来たとなれば大騒ぎになるに違いない。

敵意を向けられるかもしれない。

キツイ言葉を投げ掛けられるかもしれない。

イジメに合うかもしれない。

きっと新堂くんのファンは、みんな良い顔はしないだろう。

誰も近寄らないと思っていた新堂くんに、私という彼女が出来たのだから…。

でも唯一の救いが、今が夏休みだと言うことだ。

もしかすると、夏休みの間に、新堂くんのアレルギーが治って、私の役目は終わるかもしれないから。

二学期が始まる前に、名前だけの“彼女”から開放されるかもしれない。

そう考えると、落ち込みそうになった気持ちが少しマシになる。

でもそれと同時に、何かが胸に引っ掛かった。





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