恋戦(コイイクサ)
新堂くんのアレルギーを治す為、私たちは毎日一緒に過ごしていた。
とは言っても、新堂くんと私二人きりではなくて、瑠璃と秋武くんも一緒。
秋武くんの家で皆で夏休みの課題をする。
そんな毎日が続いていた。
お陰で今年は夏休みが終わる間際になってから、困ると言う事はなさそうだ。
じゃれ合うように騒がしく課題をする瑠璃と秋武くんを前に、私と新堂くんは無言で手を進めた。
私の肘が新堂くんの腕に触れ、新堂くんはビクッと体を震わす事もある。
それでも蕁麻疹は出なくて、私が触れても本当に大丈夫なんだと再認識させられた。
「ねえ、ここわからない」
相変わらず表情は乏しいが、それでも私たちの関係と言うか、新堂くんの中での私の位置づけは少し変わったのかもしれないと思ったりもする。
「…どこ?」
避けるはずである“女”と言う存在から、“友だち”に思ってくれてるのではないのだろうか。
そう感じるのは、私の思い違いだろうか…。
「ここ」
「ああ、これは…」
私の教科書を捲り、丁寧に教えてくれる新堂くんの顔を下から覗き込むと、その表情に不機嫌そうなものは感じられなかった。
とは言っても、新堂くんと私二人きりではなくて、瑠璃と秋武くんも一緒。
秋武くんの家で皆で夏休みの課題をする。
そんな毎日が続いていた。
お陰で今年は夏休みが終わる間際になってから、困ると言う事はなさそうだ。
じゃれ合うように騒がしく課題をする瑠璃と秋武くんを前に、私と新堂くんは無言で手を進めた。
私の肘が新堂くんの腕に触れ、新堂くんはビクッと体を震わす事もある。
それでも蕁麻疹は出なくて、私が触れても本当に大丈夫なんだと再認識させられた。
「ねえ、ここわからない」
相変わらず表情は乏しいが、それでも私たちの関係と言うか、新堂くんの中での私の位置づけは少し変わったのかもしれないと思ったりもする。
「…どこ?」
避けるはずである“女”と言う存在から、“友だち”に思ってくれてるのではないのだろうか。
そう感じるのは、私の思い違いだろうか…。
「ここ」
「ああ、これは…」
私の教科書を捲り、丁寧に教えてくれる新堂くんの顔を下から覗き込むと、その表情に不機嫌そうなものは感じられなかった。