恋戦(コイイクサ)
「…よく覚えてないけど、小学校の時」
「原因とか……あるの?」
その問い掛けには、少し答え辛そうだった。
その事を聞かれて不愉快に感じたわけではなさそうだが、恥ずかしそうに視線を泳がせている。
「最初は幼稚園の時、女の子二人に両腕を引っ張られた。その時初めて肩が外れた」
ああ。分からなくもない。
女の子たちはきっと新堂くんの事が好きだったのだろう。
まだ小さな新堂くんが、女の子に引っ張られる光景を、頭の中に思い浮かべる事が出来る。
「小学校に入ってからも、やたら付きまとわれて。遠足や運動会や野外活動の班決めでは、また腕を引っ張られて肩を外した。」
「モテモテだね」
無意識のうちに出た言葉だったのだが、新堂くんは私を睨みつける。
「その頃から女が嫌いになって、挙句には蕁麻疹が出るようになった」
簡単に付き纏われたって言うけど、きっと私が想像している以上に執拗に付き纏われたのだろう。
女の子が怖いと思うぐらいに。
「それからは、女と喋るのも、近くに女が居るのも堪えられない。
女に自分から触れる事なんて、考えられない」
「原因とか……あるの?」
その問い掛けには、少し答え辛そうだった。
その事を聞かれて不愉快に感じたわけではなさそうだが、恥ずかしそうに視線を泳がせている。
「最初は幼稚園の時、女の子二人に両腕を引っ張られた。その時初めて肩が外れた」
ああ。分からなくもない。
女の子たちはきっと新堂くんの事が好きだったのだろう。
まだ小さな新堂くんが、女の子に引っ張られる光景を、頭の中に思い浮かべる事が出来る。
「小学校に入ってからも、やたら付きまとわれて。遠足や運動会や野外活動の班決めでは、また腕を引っ張られて肩を外した。」
「モテモテだね」
無意識のうちに出た言葉だったのだが、新堂くんは私を睨みつける。
「その頃から女が嫌いになって、挙句には蕁麻疹が出るようになった」
簡単に付き纏われたって言うけど、きっと私が想像している以上に執拗に付き纏われたのだろう。
女の子が怖いと思うぐらいに。
「それからは、女と喋るのも、近くに女が居るのも堪えられない。
女に自分から触れる事なんて、考えられない」