恋戦(コイイクサ)
「今までよく無事に過ごせたね」

関心したように言った私に

「秋武がいたからな。俺はいつもアイツに守られてた」

新堂くんは少し悲しそうな顔で笑った。

私の隣を歩く新堂くんは、すれ違う人たちがその姿を目で追ってしまうほど、格好良い。

同じぐらいの年の子だけでなく、OL風のお姉さんも小学校ぐらいの小さな子も、みんな新堂くんに視線を送っていた。

「でも、いつまでもそう言うわけにはいかないだろ。秋武にも秋武の生活があるから」

いつまでも二人だけで居られる訳がない。

「秋武くんて良い人だよね」

「…ああ」

「だから、アレルギー治そうと思ったの?」

「……そうだな」

もう高校二年生なんだから…。

いくら女嫌いとはいえ、ひょっとすると気になる人が居るのかもしれない。

そんな事もあって、新堂くんはアレルギーを治そうと思ったのかもしれない……



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