恋戦(コイイクサ)
「莉寿?」

私と新堂くんの会話を遮るように掛けられた声に、私は反応した。

話に夢中で気付かなかったが、その人物は私の斜め前に立っていた。

「佳世ちゃん!!」

懐かしい顔を見て、私の顔も綻ぶ。

「久し振りだね。元気にしてた?」

佳世ちゃんに「うん!!」と元気に私は答える。

中学の時に仲が良かった佳世ちゃん。

高校が違ってからは会う事が少なくなってしまったけど、今でも仲の良い友だちだ。

「この男前は?」

目を輝かせた佳世ちゃんが新堂くんの事を聞く。

「…えーと……」

一応、彼氏ということになってるけど、私がそう答えるのは気が引けて口篭る。

新堂くんは固まってしまったかのように、私の隣で無表情に立ち尽くしていた。

やっぱり女の人が近くに居たら、駄目なんだ…。

佳世ちゃんにどう答えようかと悩みながら、そんな事も思っていた。



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