恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~

気持ち再び




着いた先は私も良く行くカフェだった。



「よく分かんねーからここでいい?」


そこは地元の人なら誰もが知っているカフェで

見渡すとカップルが多い。



私達も他の人から見たらカップルに見えるのかな。


そんな事を思ってしまう私が恥ずかしかった。



二人はモーニングセットを注文した。








「あのっ、藤沢さん・・・」



「ぷっ。藤沢さんって、お前おかしいぞ。」



私は顔を真っ赤にしてしまった。




「・・・じゃあ、・・・先生。」



「おう。何だ?」





「どうして始めから声をかけてくれなかったんですか?」


そう、これが知りたいの。












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