恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~
だって昔
あんなに好きだったんだもん。
そんなに簡単に忘れる事できる訳ないじゃん。
涙が溢れそうになったので
注文したモーニングセットに手を掛ける。
「あれから7年・・・だよ。先生。」
私と先生が会わなくなって7年。
長かったような、短かったような年月。
私の知らない空白の時間。
「先生、昔言ってた教員試験どうだったの?」
7年前先生は新卒で私の高校に赴任してきた。
でも教員試験に落ち、臨時教員としての採用。
あの時先生言っていたよね。
教師になるのが小さい頃の夢だって。
だから何回落ちても諦めないって。