恋の忘れ物 ~先生と私の追憶~
先生の顔を見るが反応が無い。
「柴田、あの・・・昨日の事なんだけど・・・」
大谷先輩は私の返事を待ってるようだった。
先生が目の前にいるのに
こんなとこ見せたくない。
「あ、あの・・・」
少しの沈黙が続く・・・
---ガタッ。
先生は椅子から離れ立ち上がった。
私たちの後ろを通り過ぎると
「またおごってもらえよ。」
と一言残した。
先生、苦しいよ。
ショックさで何も考えられない。
もうどうでもいい・・・
私は先輩の返事を受けた。