夢みる蝶は遊飛する
私の生きる理由は、両親がいたからだ。
私の生きる意味も、生きている価値も、すべて。
その両親がこの世にもういないからと、勝手に命を捨てる。
それはひどく利己的で、けれどひどく甘美に思えたのだ。
私は一度、必要とされなくなった人間だから。
生きていることは罪だった。
でなければ置いていかれたりしない。
生きていくことは罰だった。
空虚な現実に身を寄せて、孤独に生きていくことでしか、きっと罪は償えない。
――――どうして私はここにいるの
幼い頃、ずっと考えていた。
どうして私は両親と、一緒に暮らせないのか。
どうして私はここにいるのか。