夢みる蝶は遊飛する
けれど私は結局、自分のことしか考えていなかった。
だから気づけなかったのだ。
私のその姿勢が、どんなに母を苦しめ、追い詰めていたかに。
母が日に日に憔悴していくことに。
気づくことができなかったのだ。
私はその罪を、一生償わなければならない。
両親からもらったこの命を、最期まで全うするということで。
生きていることが罪だった。
生きていくことは罰だった。
いつだって、自分が一番傷ついたふりをしていた。
本当に傷ついていたのは、私ではなかったのに。
おぞましい過去の記憶。
それらを鎖で繋いだものが、ゆっくりと私を絞めつける。
忘れられないあの光景が、私の心を押し潰していく。