短編集
「…結局出来ちゃった。」
龍ちゃんが大好きなショートケーキ。
私はこれしか作れない。
だけど、直接渡すことは出来ないだろうな。
怖いから。
またあんな目で睨まれたりひどいことを言われると思うと、足が竦んでしまう
「…どうしよ。これ」
あ…!!
そうだっ!
ショートケーキをラッピングして手紙を書いた。
これを執事さんに渡したら良いんだ。
「…出来た。」
綺麗に紙袋に入れて家を出た。
少し行った所に、龍ちゃんのでっっかい、屋敷がある。
門の前に立ち、ゆっくり深呼吸をしてインターホンを押そうとした時――…
「…何やってんだ?お前」
大好きな人の声、だけどその声は低く冷たい声