旦那様は社長 *②巻*

もしかしたら、美海さんにも同じような経験があるのかな?

美海さんの言葉一つ一つは、なんだかものすごく説得力がある気がする。


一條社長がどれほど美海さんを愛しているのかなんて、たった数分の会話で伝わってきた。

だからこそ、一條社長は美海さんのことで、不安に思うことがあるのかもしれない。

彼女は現役でモデルをこなしているだけあって、本当にキレイで、インナービューティーでもあるから。


きっと、モデル仲間意外にも、世の男性は彼女を放っておくはずがない。


「美海さんって、もしかして一條社長を不安にさせてたりするの?」


冗談まじりに笑いながら聞いてみると、美海さんが「あたし!?」と驚きながらそれを否定した。


「違うわよ。どちらかと言うと、不安になるのはあたしの方なの」


それから、一條社長との話をたくさん聞かせてくれた。

実は2人は幼なじみの間柄だったこと。

幼い頃から兄妹のように育ってきたこと。

驚いたのは、今あんなに溺愛されているのに、美海さんはずっとただの妹としか思われていなかったことだった。


「海里の周りには、いつもキレイな女の子がたくさんいた……。恋人だって、当時はたくさんいたんだから」


そんな一條社長、今の姿からはまったく想像ができない。

美海さん1人を愛しているんだって、全身で表現しているから。


「驚いた?」


「ええ。だって想像できないから……一條社長が他の人となんて……」


「ふふ。今に至るまで、本当に色んなことがあったの。この話をすると長くなっちゃうから、今度ゆっくり話しましょう?」


「ぜひ!!」


どんな歴史が今のような2人を作り上げたのか、すごく聞いてみたい。


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