旦那様は社長 *②巻*

「ウソつけ!めっちゃ気にしてるだろうが、お前!!」


もう既に3杯目のワイングラスを片手に、慎也がバカにしたように言った。

コイツは副社長のくせに、これがビジネスの場だということを忘れてしまったんだろうか。


「お前、何しに来たんだ一体……」


「ん?お前の子守り」


「はあ?」


「光姫ちゃんと気まずいんじゃないかと思って。パーティーの場で夫婦喧嘩なんて始まっちゃ一條社長に迷惑かかるからな」


「お前ッ、何こんなとこでそんな話してんだ!?」


一條社長がすぐ隣にいるというのに……

今すぐ副社長を解任してやりたい。


「お前、挨拶回りしてこい!!邪魔だ!!色んな意味で」


「へいへい。じゃあ一條社長、後はうちの社長の相手、お願いします」


慎也の背中をしばらく見つめていると、隣で一條社長がクックッと声を我慢して笑っていることに気づいた。


「すみません……あんな部下で」


「いや、いいビジネスパートナーと親友をお持ちだ。羨ましいですよ」


「はは。確かにアイツは信用できる男です。……口さえ軽くなければ」


「あはははは。本気であなたのことが心配なんですよ、きっと」


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