旦那様は社長 *②巻*
「いや、お前は本当に社長としての責務を全うしておる…それは誰もが認めておるからの」



「…では一体何を懸念されているのでしょう?」



ーーー……


な、何だろうーー…

このピリピリした空気。



あたしは2人が口を開く度に顔を向けて。


言葉のキャッチボール
を静かに見守るだけ。



あたしが呼ばれた
意味って…?



そんな時。

不意に会長と目が合う。



「光姫さん」


「は、はい?!」


突然呼びかけられ
声が上擦ってしまった。


「光姫さんにまだ話していないことがあってな……」



ーーゴクン


思わず生唾を呑んだ。



「…ど、どんなこと…ですか?」



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