俺たちの反抗
意識が消えかけている中で、母親の顔が見えた。

夢、死ぬ前に見るという走馬灯だろうか。

母親のひどく慌てた顔が見えた。

・・・・・・。

ハッとして目が覚めた。

家ではない。

状況を飲み込めない。

頭の中を整理する。

病院、腕には包帯・・・・。

そうだ、俺は自殺しようとしたんだ。。

ああ、俺は死ねなかったんだ。

あれほど確実に死のうとしたのに。

生きてしまった。

どうしよう。

これから俺はひどく周りの人間にバカにされるだろう。

親にも迷惑をかけた。

どう顔を合わせばいいのだろう。

俺は本当にとんでもない、どうしようもない、ダメな人間だ。
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