俺たちの反抗
「正念場だな」

斉藤が言った。

「ああ」

クボタが答える。

斉藤が校長をまるで猫のように持つ。

「や、やめろ」

校長の貫禄など微塵もない。

斉藤は窓から校長を半分出す。

落とすのか。

「ぎゃ~やめてくれ。悪かった!」

校長が泣きながら叫ぶ。

プライドなんていうものは、もはや崩壊したのだろう。

「まずいって」

さすがに俺は止めた。

斉藤だったら四階から校長を落としかねない。

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