◆悪魔様のお気に入り◆
私は人気のない放課後の廊下をゴミ箱と共に歩く。
ゴミ捨て場は私の教室から一番遠い場所にあるから本当に面倒くさい。
「ちぇっ、面倒だなー」
そういって持っているゴミ箱を蹴った瞬間ゴミが廊下に散らばった。
「やっば…」
急いでしゃがんでゴミを拾っていると微かな声が聞こえてきた。
「はぁ…ん……、り…んんぁっ!……好きぃ」
は?
何今の声……。
なんとなくわかる…、なんとなくわかるけど!
でもここ学校だし? あ、ありえなくない…?
そう思って声の聞こえた階段を覗くとそこには予想通りに事のまっ最中でした。
チーン……。
思考停止。