恋するキモチ
「開けない。用だけ言って」
「えっー。開けてください。あ、け、て、くださあーい」

こら!
デッカイ声出すな!
隣の部屋の人に
迷惑でしょうが!

七瀬は仕方なく扉を開けた。


「先生、もしかして起きたばっかり?」
「…そうだよ。きたなくてびっくりしたでしょ!」

七瀬はむっとしながら、手で髪をとかした。


「何なの?用は」
「あの…遊びに行こうかと思って」

「はあ?」

まただ。
17才のペースに
飲み込まれるな。


< 198 / 267 >

この作品をシェア

pagetop