相思相愛


「はぁ―…」

やっと泣き止んで、落ち着いてきた


恭平にあんな態度をとったことを、すごく後悔している

どうやって謝ろうか考えている時、ちょうどメールが来た


送信者は例のストーカーからみたいで

なんとなく内容を見ることにした


「うっ、嘘だろ!??」



内容は誰もが、驚愕するものだった


"さっきの見たよ。
喧嘩しちゃったみたいだね、可哀相な梓。
まぁ、僕にしたら好都合だけどね。
こんなことになるなら、梓の部屋も見れるようにすれば良かったよ。
可愛い僕の梓が見れないなんて、考えられないよ"



「う"っ……」

吐き気がする
気持ち悪い


なんで?
なんで今起こったことをコイツが知ってる?






こんなことするやつは誰だ?
でも、考えるだけ無駄だと知った


とにかく恭平の家は安全なんかじゃないんだ
俺の部屋は、何もないみたいだけど

だって、隠しカメラも盗聴器もない
ここだけが安全で安心



あのあとも携帯は光っていた

怖くて携帯に近づけなかったし、電源を消した。




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