相思相愛

恭平side



梓に向かって思いっきり怒鳴ってしまった

あの時の俺はどうかしていた



梓に信用されていないという不安が、ああいう結果ででしまった

それがきっかけで、梓はずっと部屋から出で来れなくなってしまった

昔の頃に逆戻りさせてしまった
そんな自分が情けなかった





「何かあったんだろ?俺はそんなにも頼りないか?」


思わず口からでた不安

「違う!!」

だけど、梓はすぐに否定した


"じゃあ、どうして話してくれない?"


そう言おうとしたが、やめた

答えが返ってこないのが分かっていたし、余計に悲しくさせるだけだと分かっていたから


梓は俺のことを少なくとも、信用している

それだけのことだが、今の俺には十分な言葉だった


明日には、梓がリビングに来てくれると願うしかなかった



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