聖花学園~花よ咲き誇れ~2
 こんな風に脅されて、助けも呼べないまま犯されるんだろうか……。


 そんなのは絶対にいやぁ!!


 そう思った時、突然呉羽先生がわたしから唇を離した。


 両腕は掴まれたままだったけど、それ以上脱がされる気配もまたキスされる気配もない。


 でもその呉羽先生の顔は、まだ楽しげに微笑んでいた。



「今日はこれくらいにしてやるよ」

「……え?」

 状況がよく理解出来なくて、わたしは一文字で聞き返す。

 すると呉羽先生は、やはり楽しそうに微笑みながら説明した。



「俺はじっくりといたぶるほうが好みなんだ。すぐにやってしまっては面白くないからな」

 そうしてわたしの腕を離し、離れて行く。



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