愛と青春と追憶の みどる。
今年一年間は

絶対に

恋愛をしない


という誓いを、

自らに立てたこと。




あなたは、

校内で一番の有名人で、

同性の友達も、

異性の友達も、

いつもいつも、

大勢の友達に囲まれていたので、

私に電話番号を聞いてきた時も、

「きっと、この人は」

「海外生活が長かったから」

「同姓でも異性でも」

「誰とでも友達になれる人なんだな」

そう、冷静に思っていたこと。



だから、わたしが、

異性として、

あなたに、好意を持たれているなんて、

全く思いも、よらなかった、

ということ。



有名進学校出身の人達同士、

大勢のグループで、

授業に出席するのと違い、

わたしは、

お口ぽかーんの無名校出身。

たった一人で、

一番上のクラスに出席。

そんな、孤独な自分だからこそ、

あなたも、

周りの目を気にすることもなく、

気軽に声をかけやすかった、

ただ、それだけのことだったのかな、

と、自分で勝手に思っていたこと。



そして、ある日の休み時間、

わたしが、あなたに質問をした、


「be sold + 前置詞 + 金額 」
（ある商品が、いくらで販売されている）

の時の前置詞に関して、

at と for では、

意味がどう違ってくるのか？


について、

あなたが帰宅後に、

数冊の辞書で調べてくれて、

その晩に、

あなたが、

わざわざ、電話で、

わたしに、説明をしてくれたのも、

全校トップだからこその、

優しさであり、

善意であっただけで、

別に、

この質問を口実にして、

わたしに電話をかけたかった、

まさか、そんな理由のはずじゃないよね、

と、ずっとずっと思っていたこと。



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