愛と青春と追憶の みどる。
でも、
夏期講習の頃、
あなたが、
あまりにも美しすぎる女性と、
とても楽しそうに会話している、
その、愛に包まれている風景を、
何度も目にするうちに、
これまではあなたのことを、
恋愛感情ではなく、
戦友のような、
ライバルのような、
同志のような、
倒すべき、
自分の目標のような人だと、
そう、ずっと、思っていた、
そんな、自分のどてっぱらに、
今までなかったような感情が、
何か、どきどきとする感情が、
可憐な乙女のような、
そんな、ありのままの、感情が、
こんなわたしにも、
生まれてきたこと。
だから、
わたしは、
表面的には、
ずっとずっと、
平静を装って、
勉学に取り組んでいたものの、
実際は、あなたのことを、
ずっとずっと、
なんとも思ってなかったわけではなく、
本当は、本当は、
好きだった、ということ。