愛と青春と追憶の みどる。
私は、

この公園の日を境に、

今までの超特等席から、

うってかわって、

今度は、人目を忍ぶように、

200人の大教室の、

ずばり、



一番後ろ



で、一人、静かに、

授業を受けるようにしました。



教室の中でも、

廊下でも、

エレベーターでも、

ビルの前でも、


歩くときは、

彼と決して目を合さないように、

ずっとずっと、

人の胸元あたりに視線を下げて、

そうやって、

残りの日々を、過ごしました。



そして、

クラスの200人の生徒達の殆どが、

私達二人の破局を、

なんとなく、知っているような、

そんな、雰囲気でした。



戦いとは、

もともと、孤独なもの。


孤独なる、学びへの日々へと戻り、

年は明け、

雪の降る中、

再び大学受験に挑み、

私は







合格しました。













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