愛と青春と追憶の みどる。
この日から、数日後、

予備校全体で、

盛大に開かれた、

合格者祝賀会には、

別のクラスで勉強をしていた、

わたしと同じ高校出身の友達も、

みんな大勢で、

わいわいと参加していたそうです。

そして、有名人の、彼も、

大勢の取り巻きに囲まれながら、

アメリカ合衆国式のハグを、

皆で熱く交わして、

感涙のみどるにむせんでいて、

その様子が、

会場の中でも、

ひと際目立っていたと、

後日、

友人から、聞きました。









わたしは、

祝賀会には、


参加しませんでした。


私にとって、

合格とは、

祝賀でも、勝利でもなく、





終わり 




なのでした。





合格をすることで、


全てが、


終わったのでした。




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