君のとなり。

「・・えっと、話しって、何?」

明日香は英介と裏庭に来て言った。

「・・・うん、あのさ・・・」


な、なな何言うつもりだろ!!?
口から心臓飛びでそ・・・っ



 「いきなり勝負なんかして、ゴメン!」


 「・・・・・・・・・・・え?」


パンッと手を合わせ、申し訳なさそうに
明日香を見る英介に、明日香はポカンとした。


「え、そんなことないよ!?ってゆーか、
 なんで私に謝るの・・??」

「・・・え、あれ、わかってなかったの?」

明日香の言葉に、今度は英介がビックリ。

「ぇ・・っと、男子たちが私とり合って
 やってるって言ってたけど・・・・勘違いだろうし・・・」


うわ、なんか自意識過剰な人みたいではずかしい・・

すると、英介はタメ息をはいた。

「う~ん、勘違いね・・・」

「あ、だよねっ!?なんかゴメ・・」





    「━・・・・え・・・?」




明日香は、英介に抱き締められていた。


     ・・・・なんで・・・・?!


「え、い・・伊東くん・・っ?」

     「・・・ダメ。離せない」


明日香がバタバタとすると、英介はさらに手に力をこめた。


「ちゃんと、聞いて?勘違いじゃない。
 俺と祐人は明日香ちゃんとり合って勝負してたんだ。だから・・俺は、
 
    明日香ちゃんが好きなんだけど・・?」


       「・・・・・っ!」


憧れてる人に抱きしめられての、告白。
ドクドクと高鳴る鼓動。


・・・・・嬉しいはず・・なのに・・・


        ‘あーすかっ”

アンタばっかり浮かんできて、気持ちが・・

       わからなく、なる。
< 28 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop