君のとなり。
「・・えっと、話しって、何?」
明日香は英介と裏庭に来て言った。
「・・・うん、あのさ・・・」
な、なな何言うつもりだろ!!?
口から心臓飛びでそ・・・っ
「いきなり勝負なんかして、ゴメン!」
「・・・・・・・・・・・え?」
パンッと手を合わせ、申し訳なさそうに
明日香を見る英介に、明日香はポカンとした。
「え、そんなことないよ!?ってゆーか、
なんで私に謝るの・・??」
「・・・え、あれ、わかってなかったの?」
明日香の言葉に、今度は英介がビックリ。
「ぇ・・っと、男子たちが私とり合って
やってるって言ってたけど・・・・勘違いだろうし・・・」
うわ、なんか自意識過剰な人みたいではずかしい・・
すると、英介はタメ息をはいた。
「う~ん、勘違いね・・・」
「あ、だよねっ!?なんかゴメ・・」
「━・・・・え・・・?」
明日香は、英介に抱き締められていた。
・・・・なんで・・・・?!
「え、い・・伊東くん・・っ?」
「・・・ダメ。離せない」
明日香がバタバタとすると、英介はさらに手に力をこめた。
「ちゃんと、聞いて?勘違いじゃない。
俺と祐人は明日香ちゃんとり合って勝負してたんだ。だから・・俺は、
明日香ちゃんが好きなんだけど・・?」
「・・・・・っ!」
憧れてる人に抱きしめられての、告白。
ドクドクと高鳴る鼓動。
・・・・・嬉しいはず・・なのに・・・
‘あーすかっ”
アンタばっかり浮かんできて、気持ちが・・
わからなく、なる。