社長と恋



てゆーか、誕生日おめでとうとは言ってくれないのかな…
秋元さんそういうの言わなそうだけど言って欲しいなぁ。


秋元さんはスタスタと水族館へ入った。
暗がりの中に水槽の光がぼんやり目立って、凄く綺麗。


あたしは水族館のこの雰囲気がたまらなく好きだ。
親が仲良かった頃、良く来ていた。


「山崎、でっけーのいんぞーほら!」


クルッと振り返った秋元さんの笑顔に水槽の水の光が映って思わず見とれる程綺麗だった。


『うん、今行く』


こうやって少し離れて歩いて遠くから見てみるとよく分かった。


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