社長と恋



パタパタと山崎の足音を聞きながら靴を履くと、キュッと後ろから服を掴まれた。





振り返ると、山崎が少し寂しそうな顔でこっちを見ていた。


「…ん?」


優しく問いかけると、山崎は小さく言った。


『…今日は…ありがとう。
なんかいっぱい嬉しかった。』


そんな山崎が愛しくて、背中にある手をギュッと掴んでゆっくり山崎の顔に自分の顔を近づけた。


一瞬山崎は目を見開いたが、ゆっくり目を閉じたのを確認すると、唇に優しく触れた。


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