社長と恋
山崎の友達の南とやらの声が聞こえた。
「誰だ?」
《葛城様だと…。》
「え?
葛城さん?」
俺は慌てて受付に向かった。
どうして葛城さんがここに…?
小走りで受付に行くと、南に聞いた。
「おい、葛城さんは……」
「あ、あちらに……」
南が見た方を見ると、ソファーに座っている人物が目に入った。
「……………………………………優華………。
葛城ってお前かよ………」
一気に力が抜けた。
「真琴~!
パーティー以来だねっ!
てゆーか、今日メガネなんだ?
珍しいねぇ!」
「てめぇが葛城とかややこしく名乗るから慌てて来たんだろーが!
葛城さんかと思ったんだぞ!」