社長と恋



……………………。


その態度が気にくわなくて、自分の席に座ってからもしばらく山崎を見ていた。


いつものようにパソコンをカタカタと打っては時折眉間に皺を寄せてプリントをめくる。


…忘れちまったんじゃねぇよな?
……まさかな。


そんな考えを振り払ってメガネをかけた。


今日も仕事が沢山あるから頑張るか!と意気込んだ瞬間、電話が鳴った。


「…はい。」


《あ、社長。
受付の方に社長の知り合いだと仰る方がお見えなんですが……》


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