ゆるゆる恋愛事情
「でも、見つかって誤解されんのもアレやしな〜」
「それは、もう」
困らないやつは居ないと思う。
勇気くん、なかなか人気あるし…
後が怖い…
今でさえ結構目つけられてんのに…
「……うち来る?」
「は?」
何言ってんだこの人は。
当の本人は、にこにこ笑って私を見ている。
家って、そっちの方が問題なんじゃ…?
「ピザ、頼まへん?」
「……行く!」
ピザなんてしばらく食べてないしな…
私は二つ返事でそれを承諾した。
「ほな、行こ!電車や電車〜」
「勇気くん家近いの?」
「ん、20分くらい」
まぁまぁ、か。
人には見つからないだろーけど。
そんなことを考えていると、突然ケータイが鳴った。