ゆるゆる恋愛事情
ディスプレイを見れば、高須くんの文字が。
「………いっか」
私はメールを確認せずに、ケータイをまたポケットに入れた。
「えーの?」
「うん、行こー」
ピザ、楽しみだ。
勇気くんにへらっと笑うと勇気くんもへらへら笑った。
……我ながらゆるい……。
他愛もない話をしているうちに、あっと言う間に勇気くんの家に着いた。
マンションまでオシャレだ…
「可愛いマンションだね」
「オシャレやろー?気に入ってん!」
中は、白を基調として、モノトーンで飾られている。
勇気くんっぽいな〜…
「確か、チラシが机の上に…さ、上がってえ〜よ〜!」
「おじゃましま……?!!」
なんだ、コレは!
「ん?」
「散らかり放題じゃん!!」
散乱する、服。
一応、ゴミはちゃんと捨ててるみたいだけど…
「ん〜…はじっこにやるから、はよ座り」
「……ピザ頼んだら片付けよ…」
「え、有り難い」