愛ノアイサツ
早瀬雪乃・・・雪、乃・・・そうだ、あの子の名前も!!
僕は踊りだしそうな気持ちだった。思い出した。そうだ、雪乃だ。
「どうかしましたか?」
不思議そうな顔をしている雪乃に笑いかける。とはいっても、僕は思い出せても雪乃が僕のことを覚えているというわけでもない。思い出せるかも分からない。それでも、いまだけは自分の記憶力に感謝した。
「いや、なんでもないよ。そうだなぁ、いつがいい?」
「私はいつでも大丈夫です。でも、病院から出られないから・・・。」
「大丈夫、僕がここに来るよ。そうだなぁ・・・明後日のこの時間なら仕事も終わってるかな。」
「ありがとうございます。すっごく楽しみです。」
本当に嬉しそうに笑う雪乃を見ていると僕まで心が温かくなる。曲を弾くだけでこんなに雪乃を喜ばすことができるなら何百回だって弾いてあげるのに。
「雪乃ちゃん!そろそろお部屋に戻ってください!。」
病棟の扉から看護師さんが叫んでいる。まだ日が落ちるには早い。少し過保護すぎはしないか、なんて思ったが口には出さなかった。
「はぁい!今行きます!ごめんなさい、城田さんとお話できてよかったです。では、また明後日に・・・」
そう言って笑顔でこちらに手を振りながら看護師の元に駆けていく雪乃の姿を見つめながら、僕の中はここ長い間感じていなかった満足感に満ちていた。
僕は踊りだしそうな気持ちだった。思い出した。そうだ、雪乃だ。
「どうかしましたか?」
不思議そうな顔をしている雪乃に笑いかける。とはいっても、僕は思い出せても雪乃が僕のことを覚えているというわけでもない。思い出せるかも分からない。それでも、いまだけは自分の記憶力に感謝した。
「いや、なんでもないよ。そうだなぁ、いつがいい?」
「私はいつでも大丈夫です。でも、病院から出られないから・・・。」
「大丈夫、僕がここに来るよ。そうだなぁ・・・明後日のこの時間なら仕事も終わってるかな。」
「ありがとうございます。すっごく楽しみです。」
本当に嬉しそうに笑う雪乃を見ていると僕まで心が温かくなる。曲を弾くだけでこんなに雪乃を喜ばすことができるなら何百回だって弾いてあげるのに。
「雪乃ちゃん!そろそろお部屋に戻ってください!。」
病棟の扉から看護師さんが叫んでいる。まだ日が落ちるには早い。少し過保護すぎはしないか、なんて思ったが口には出さなかった。
「はぁい!今行きます!ごめんなさい、城田さんとお話できてよかったです。では、また明後日に・・・」
そう言って笑顔でこちらに手を振りながら看護師の元に駆けていく雪乃の姿を見つめながら、僕の中はここ長い間感じていなかった満足感に満ちていた。