お姫様と7人の王子様


「つれないなぁアリス様」

いやみったらしく、くすりと笑いながら言った。


「普通よ」
「俺は星に願ったから、あんたに会えたと思っていたのに」


そう言いながらクスリと笑い空を見上げた。


私もつられて空を見上げると、夜空には宝石のようにキラキラした星が輝いていた。


「綺麗……」


森の中には人工の光などなく、それが更に星をきらめかせている。
この綺麗な光景は何度見ても飽きは来なくていつも惹かれてしまう。


「あっ」


私がその光景を見ていたら、ひゅんと星が落ちて言った。


「流れ星」
「今日は久々に星が降るから」


チェシャの方向を見ると、彼は上を見ていないと損しちゃうよと言った。
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